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【肺がん・脳転移】全身麻酔の後に起こった気になる症状[喉がおかしい]

父の小脳に発生した肺がんを原発巣とする脳腫瘍は無事に摘出できましたが、再手術も行ったため、一日に2回も手術を行いました。

一時は危篤状態にもなり、もう死んでしまうかと思ったほどです。なんとか手術を乗り越えられたとはいえ、本当に大変な一日となりました。

詳しくは、下記のブログをご参照ください。

【脳腫瘍摘出】手術後に合併症(脳内出血)発生!昏睡状態となり再手術…。
前回のブログの続きです。父の肺がんの脳転移の手術が成功して、喜んでいたのも束の間、いきなり崖に突き落とされるような出来事が発生しました。手術開始から完了まで概要を簡単に説明すると、私の父は、肺がんの脳転移によって、前頭葉と小脳にそれ...
【脳腫瘍・術後】脳内出血による昏睡状態からの回復
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術後の後遺症は

翌日に意識を取り戻せたことは本当に幸いでした。

とはいえ、開頭して脳腫瘍を取り出すという手術を行っただけに、後遺症などは本当に気になるところです。

実際、意識を取り戻した当時の父は、もうろうとしていて、呼びかけてもほとんど反応がありませんでした。何度も何度も父を呼んでいました。

全身麻酔のせいなのか、脳腫瘍が影響していたのかはわかりません。

呼びかけても反応が無いというのは、本当に不安になりますよ。

ただ、これは徐々に回復していきます。時間が解決していくことなので、安心してください。実際、父は数日後には話せるようになっています。

喉が潰れてしまっている

以上の通り、意識障害は気になるポイントではありました。

しかし、実際にICUへ父のお見舞いに行ったとき、もっとも気になったのは、喉の調子がやたら悪そうだったことです。特に、以下の2つの症状が心配でした。

①痰がでる

まず、やたらと痰を吐いていました。それこそ、肺がんの症状がでていたときのような状態です。

必死で、痰を吐きだそうとしていました。何度も何度も痰を吐くので、ティッシュでボウルがいっぱいになっていました。

もしかしたら、肺がんが再発したのではと思ったほどです。

まあ、これについては、肺がんの症状が出た時のトラウマのようなものがあったのかもしれません。

肺がんの兆候については、すでに以前のブログで書きましたが(以下のリンク)、咳や痰を頻繁にされると、本当に不安に気持ちにさせられます。

【要注意】肺がんの父に現れていた3つの兆候【発覚の前触れ】
がんが発見されたきっかけは、人間ドックや健康診断の受診が一般だと思います。もちろん、発見されるまで、全くの無自覚だったという場合もあると思います。しかし、診断されてから思い出してみると、なんらかの自覚症状に心当たりがあるという人も多いので...

②声が枯れる

他には、声が枯れていて、何を言っているのかほとんど分からないかったことも心配になりました。

喋ろうとして色々と声を出すのですが、9割方聞き取れないのです。

例えが適切ではないかもしれませんが、喉頭がんなどで声帯を切除してしまった方のような声です。

父は甲状腺癌も抱えていたので、これが悪化したのではとさえ思いました。

喉の調子が悪くなった原因

以上の2点は、全身麻酔で手術を行った際の人工呼吸器が原因だと思います。

身麻酔を行うと、呼吸を自力で行えなくなるため、気管に管を通して人工呼吸を行います。

このときの管が、喉にダメージを与えたのだと思います。

生命維持を優先させなければならないので仕方のない症状だとは思いますが、本当に声が潰れてしまっていたのです。

気管挿管というそうです。

声は元に戻るのか

潰れてしまった父の声は、もう二度と元に戻らないのではとさえ思いました。

なぜなら、いつまで経っても症状が改善されないのです。

父の声が元に戻ったと気づいたのは、いつなのかは覚えていません。

半年くらいかかったのではないでしょうか。

本当に少しずつ、回復していった感じで、いつの間にか治っていました。

ですので、全身麻酔の人工呼吸で声が潰れてしまっても、心配する必要はありません。

時間が経てば必ず治ります。時間がかかるので、不安になるかもしれませんが、いつの間にか治ってしまうはずです。

試練はまだまだ続いていく

とにかく、このときは喉を気にしていましたが、声が潰れてしまうことなどどうでもいいと思ってしまう程の試練が、この先にはまだまだ待ち受けていました。

なにより、前頭葉に腫瘍がまだ残っています。

今回の、小脳の腫瘍を取り出す手術で合併症が起こってしまっただけに、次の前頭葉の手術は行えるのか本当に不安でたまりませんでした。

腫瘍は全て取り切ってほしいという思いと、また昏睡状態に陥るのならもう手術はしてほしくないという気持ちに苛まれていました。

なにより、すでに虫の息状態で、ICUで寝たきりの父に、次の手術に耐えられる体力が残っているのかも疑問でした。

とにかく、手術の可否や方針については、全て担当医に任せていたので、それに従うしかありません。

また、無事に前頭葉の手術を乗り越えたとしても、脳に癌が転移した時点で、他の臓器にも転移していることを覚悟した方がいいと言われていました。

これからいったいどれだけ手術や治療をしていくのだろうと、先を考えれば考える程、気が遠くなりそうでした。

たった1つの肺がんだったのに、いつまでも経ってもその戦いが終わりそうにありません。

初期の段階で癌を叩いておくことができればと、今でも後悔の念が押し寄せてきます。過去のことを悔やんでも仕方がないんですけどね。

おわりに

小脳手術は無事に成功し、父は意識も取り戻しました。

喉が潰れてしまっていたのは気になりましたが、次の手術である前頭葉の脳腫瘍の摘出手術が待っている状態であり、私の心配はそちらにすぐにシフトしました。シフトせざるを得なかったのです。

なぜなら、また医者から、手術と今後の方針についての説明があったからです。

そして、再び私が指名されたのです。

これまでのブログでもさんざん書いてきましたが、医者からの説明ほど、精神的に堪えることはありません。

容赦ない事実を告げられるので、メンタルの弱い私にとっては本当に苦痛なことなのです。

でも、母親ではなく私が指名された以上、行くしかありません。

次回は、そのことについて書いていこうと思います。