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【胆嚢の摘出】手術の完了とその経験

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手術が無事に終了

胆石で入院した父は、胆嚢を切除し、無事に退院することができました。ERCPという、なんだか小難しい手術をする予定だったのですが、結局それはせずに済みました。摘出による合併症も心配でしたが、それも発生しませんでした。

とにかく、手術を無事に終えることができたことに、正直にホッとしました。2月2日に入院し、2月9日には退院できました。摘出した胆嚢には、たくさん胆石が溜まっていると思ったのですが、そんなことはありませんでした。インターネットで画像を検索すると、びっくりするような胆石の画像がヒットします。

父の胆のうからも、そういったものが摘出されると想像していたのですが、そういうわけではなかったようです。そうなると、本当に切除までする必要があったのかとも思いましたが、小さな胆石でも本当に痛くて苦しいそうなので、取って良かったということにしています。

予後も良好

胆のうを摘出したことによる後遺症も特にありませんでした。過剰に胆汁が分泌されて下痢になりやすくなるとも言われていましたが、術後も以前と変わらず毎日快便で過ごしていました。

手術が終わって退院してからも、何度か造影剤を使ったCTなどの検査で通院していましたが、問題は見当たらず予後も非常に良好でした。ちなみに、ここの病院は、後に、肺がんでもお世話になることになります。

今思うと、このときの胆石の手術が無ければ、この病院とも縁が無かったわけで、ここに巡り合えたことは本当に感謝です。なによりも、父との相性がとてもよく、病院嫌いな父もなぜかここだけはお気に入りでした。

そういった意味でも、肺がんになる前に胆石を患ったことは、父だけではなく、家族にとっても意味のあることだったんだなと今更ながら感じています。

病院との相性

それまで大病を患ったことのない父ですが、歯医者やら眼医者やらのクリニックには時折通っており、医者との相性が悪いと愚痴をこぼしていました。そもそも、父自身に相性の合う人が稀だったのかもしれません。

そんな父が気に入る病院なのだから、やはり病院との相性って、本当に重要なのだと考えさせられました。そもそも、相性って何なんだと思うのですが、父にとっては受付や医者の対応などです。

もちろん、病院側だけに非があるわけではなく、父の性格も大きく関係しているのだと思います。ただ、胆石で入院・手術したこの病院については、父は完全に信頼しており、愚痴なども一切こぼしませんでした。合わない病院だと、たとえ自分の体調が悪くても行きたがらなくなるからです。

これって、付き添う側としてはストレスレベルが大きく変わってきます。体の調子が悪そうなのに病院に行きたがらないというのが一番困りますからね。

経験値

この時の入院で大きく実感したことは、父が入院すると母親の負担が半端ではないことです。

毎日毎日、着替えやら何やらで病院に見舞いに行っているということを聞くと、遠方に住んでいるがために何もできない私は本当に申し訳ない気持ちになりました。ただでさえ、慣れない家族の病気で不安を抱えているのに、高額医療費の手続きなど、見舞い以外にもすることがたくさんあります。それらをせっせとこなしていた母親には、本当に頭が下がるばかりです。

とにかく、この時の父の入院は、後の肺がんでの入院生活に向けて、良い意味での予行演習になったと思います。身内の病気や入院に慣れていないと、どんな病気であろうともわからないことだらけなので、肉体的にも精神的にも非常に疲れます。

がんで何度も病院に行くことになる今後のことを思えば、このときの経験などたいしたことではないと思いますが、やはりどんな病気であれ経験していないと不安は不安ですね。

とりわけ、死に繋がる「がん」となると受けるストレスは半端ではありません。相性の良い病院との出会い、見舞う側の行動、諸々の手続き、精神的な心構えなど、非常に考えさせられる経験であったと思います。