肺がんの脳転移によって、小脳と前頭葉に腫瘍が発生した父ですが、小脳の腫瘍については、7月5日に開頭腫瘍摘出術によって取り出すことができました。
※この時のことは、下記のブログの通りです。
小脳の摘出においては、術後に、脳内出血が発生し、いっときは生死の境をさまよいました。それでも、なんとか生還することができました。
手術の説明で、医師からまた指名される
小脳の手術が終わってホッとしたのも束の間でした。
次の前頭葉の腫瘍の手術についての説明があるということで、再び私が行くことになったのです。
小脳のときもそうでしたが、今回も母親ではなく私がまた指名されました。今は、子供に説明するのが一般的なんでしょうか。それとも、私の家族だけ特別なのか。
今度はどんなショッキングなことが言われるのか、不安で仕方ありませんでした。
医者からの説明は、本当に心臓に悪いです。
診察を受けるたびに白髪100本くらい増えていそうなかんじです。
手術の方針の説明
平成29年7月8日、前頭葉の腫瘍についての説明を聞くために病院に行ってきました。
7月5日に小脳の手術が終わったばかりでしたので、本当にあっという間です。
小脳の腫瘍についての手術は、開頭腫瘍摘出術という、頭を開けて腫瘍を直接取り出すものでした。
しかし、今回は、「穿頭手術」という方法を行うことになりました。
以下のリンクである、小脳の手術の説明を受けたときのブログにも少し書きましたが、リザーバーチューブを使った手術のことです。
具体的には、前頭部に10円玉ほどの穴を開けます。そこから、超音波エコーを用いて、腫瘍の位置を確認します。
次に、リザーバーチューブと呼ばれる細い管を、腫瘍に穿刺します。脳腫瘍内溶液が抜けるようになれば、チューブの末端をポートに接続し、頭皮下に留置するのです。
これにより、術後に腫瘍内に溶液が溜まっても、ポートに穿刺することで取り出すことが可能になるということです。
なんにせよ、要は、今回の手術で腫瘍は摘出しないということです。
穿頭手術となった3つの理由
前回のように腫瘍摘出する手術をしないのには、理由がありました。
①腫瘍の場所が悪い
父の前頭部にある腫瘍は、前回の小脳の腫瘍よりも深層部にありました。
そのため、摘出は極めて困難だと判断されたのです。
もし無理にでもに摘出を行なった場合には、たとえ手術が成功しても、かなり強い後遺症が残るだろうと言われました。
②脳内出血のリスクが高い
父の脳腫瘍は、血流が盛んで、前回の小脳の腫瘍の摘出手術でもそれが原因で脳内出血を起こしてしまいました。
医師としても、これ以上リスクのあることはしたくないのは当然だと思います。
血流が盛んなのは、父のフィジカルが潜在的に元気であるという証拠だと思うのですが、仕方ないですね。
③腫瘍の性質が判明したから
前回の小脳の腫瘍の摘出手術で、父の脳腫瘍は液体成分を含むものであることが判明しました。
この、液体を内包する腫瘍の摘出は医師としても難しいようです。
腫瘍の性質が分かった以上、リスクを侵してまで摘出する必要はないと判断されたのでしょう。
逆に考えると、もし液体を含まない腫瘍だったら、摘出を強行したのかもしれません。
摘出してほしかった
本音を言えば、是が非でも摘出してほしかったのです。しかし、前回の手術で合併症が出てしまった以上、こちらも怖くてお願いすることはできませんでした。
また、たとえ摘出が成功しても、後遺症が残るというので非常に怖いと感じていました。
当時は、すでに父がどんどん別人のようになっていくのを目の当たりにしていたので、これ以上悪くなるのは耐えられなかったのです。
父の余命宣告
医師が腫瘍を摘出しない方針で治療を進めていくことにした背景には、他の理由もあります。
それは、父の余命です。
このときの診察で、たとえ今回の手術が成功しても、あと半年生きるのが限界だと言われたのです。
前回の説明でも言われていたのですが、肺がんの脳転移は極めて厄介なようで、脳に転移した時点で、全身に癌が回っていると考えてよいとのことでした。
つまり、先は短いので、無理にリスクのある手術をする必要はないということです。
ある程度キツいことを言われるのは覚悟していましたが、やはり堪えます。
ただし、すでに以前の診察でも言われていたことなので、そのときのように失神しそうになったということはありませんでした。
※ショッキングな事実を聞かされる診察に不慣れときのブログです。
それでも、こんな話は何度聞いてもダメージはあります。
ちなみに、今回の手術で父の頭にはリザーバーチューブが差し込まれますが、これは長期間使っていると詰まってしまうようです。
そのため、詰まった場合には付け替えたりはするのかと聞いてみました。しかし、基本的には、チューブを取り出したり付け替えたりするものではないと言われました。
少なくとも、先が短い父の場合においては、そんなことを心配する必要はないということなのでしょう。
父がすぐに死ぬはずがない
父の余命宣告は非常に辛いものではありました。
何十人、何百人と患者を見てきた医師が言うのですから、大なり小なりの誤差があろうとも、近いうちに父が死んでしまうのは、経験則からも確かなことだったと思います。
ただ、私は、父はそんなにすぐに死ぬとは思っていませんでした。何故だかわかりませんが、どうにもそう思えなかったのです。
実際、このブログを書いているの現在は(平成31年1月26日)、当時の説明から約1年半経過していますが、父はまだ生きています。
このときの手術で取り出せなかった前頭葉の腫瘍が急に悪化して弱ってはしまいましたが、心配されていた肺がんの転移などはありません。
理由はわかりませんが、この時の直感は当たっていたのだと思います。
春ウコンが延命に繋がったのか
父が余命より長く生きているのに対して、何もしてこなかったわけではありません。
以前のブログでも書いたことがありますが、このときの前頭葉の手術が終わってからは、春ウコンの錠剤をほぼ毎日欠かさず飲ませてきました。
癌の転移は、この時から、脳にしか出ていなかったので、春ウコンが効いてくれたのかは分かりません。
実際、春ウコンを飲みつづけても、すでに発生していた脳腫瘍が消えることはなかったので、脳転移には効かないのかもしれません。
それとも、腫瘍が大き過ぎたのかもしれません。
もちろん、摂取量や頻度に問題があったのかもしれません。
そもそも、春ウコンが癌に効くのかさえ、今でも半信半疑です。
ただ、春ウコンを飲み始めてからは、転移が起こっていないのは事実です。
とにかく、春ウコンを飲んだところで、深刻な副作用があったわけでもないので、お守り代わりとして飲んでみるのはいいのかもしれませんね。
もちろん、持病のある方などは、摂取前に成分等を調べるなどして、副作用の影響等には配慮してください。
おわりに
何はともあれ、今回の手術の説明でも、余命というショッキングな事実を告げられました。
もう、こういったことも何度目か分かりませんが、毎回非常に疲れてしまいます。
もちろん、医者も悲観的なことばかりを告げるのではなく、最善を尽くすと言ってくれました。
実際、今回のリザーバーチューブを設置する手術が終わった後には、ガンマナイフという、放射線治療も行うことになりました。
この日は、この説明もうけています(ガンマナイフについては、また別の機会に書きますね。)
とにかく、余命などの話は辛いですが、私の父のように、余命より長く生きられる可能性もあると思います。
現実を受け入れることも大切ですが、そんなに早く死なせないという家族側の力も、場合によっては重要なのかもしれません。