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【手紙を書く】書面で症状を伝えるのはお勧め

体調がおかしいと感じても、病院に行くという行動まで即座に移せる人はなかなかいないと思います。

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そもそも病院に行くのが面倒くさい

人によって、仕事だったり家庭のことだったりで、いろんな事情があると思います。ましてや、症状があいまいな場合だと、時間を削ってまで病院に行く気になんて、なおさらなれません。

私自身、父の様子が変だなと思いながらも、行動に移すまでには相当な時間がかかりました。

なにより、変だなと思っていることが、いつもとは違う異常な行動という、なんとも明確ではない変化なので、どの病院の何科に連れて行けばいいのかも分かりませんでした。そもそも、こんな曖昧な症状で病院に行っても迷惑なのではとさえ考えていたほどです。

肺がんのときのように、過度なむくみや血痰を吐くといった明らかな症状が出れば分かりやすいのですが、脳転移で現れる症状は非常に曖昧だったんです。

そして、あれこれ考えていると、だんだんと面倒になってきてしまって、「また今度考えよう」ということにしてしまいます。

さらにやっかいなのは、病院に連れて行かなくても、どうせすぐに元に戻るだろうと勝手な理由を作って自分を納得させてしまうことです。さぼり癖が特に強い私の性格は、こういった考えにすぐに行きついてしまうので、本当に厄介です。肺がんのときにあれほど後悔したにもかかわらずです。

何科でもいいからとにかく行けば、次の行動に繋がる。

これまでのブログでも散々書いてきたとおり、父に肺がんの脳転移が発覚するまでは、私は全く別の病気を疑っていました。

鬱かアルコール依存性、または認知症になっていると思っていたのです。

鬱なら心療内科と分かりますが、アルコール依存性や認知症になると、何科にかかればいいのか全く分かりませんでした。

そこで、私の父の場合は、肺がんの定期検診の際に、父の症状を手紙を書き、父に持参させて渡してもらったのです。

肺がん検診の医師なので、鬱や認知症については専門外であることは承知の上です。

当時のことは、以下のリンク先にて、詳しく書いています。

【脳転移が発覚1】肺がんによる脳腫瘍の疑いが浮上[MRI検査]
父に異常な行動がみられ、それが転移性脳腫瘍の発覚の前兆であったことは、これまでのブログで書いてきた通りです。今でこそ、父に現れた症状が脳腫瘍によるものだと理解できますが、脳腫瘍のことすら頭にない当時は、異常な行動を示す父に何が起こっ...

結果としては、肺がんから転移した脳腫瘍が父の異変の原因であったことがわかりました。結局、予想していた病気ではなかったのです。

しかし、行動を起こしたことで原因がわかり、脳外科を紹介されるなどして、次の行動にも繋げて行くとこができたのです。不安でも、重い腰を上げてみるものです。

もちろん、癌という結果は想定外でかなりショックでした。しかし、それでも、症状の原因がわかったことについては、ある意味で心的負担を大きく減らすことができと思います。原因が分からずに悶々とすることほど辛いことはありません。

病気なのかとさえ分からずに二の足を踏んでいる方は、是非とも、何科でもいいので足を運んでみてください。結果がどうであれ、次に繋がる何かが必ず見つかると思います。

脳転移発見には客観的意見が重要

脳腫瘍という診断結果は、私の予想の範疇を超えたものではありましたが、それでも、医師宛に手紙を書いて本当によかったと心底思っています。手紙を書かなければ、完全に脳腫瘍の発見は、確実に遅れていたと思います。

当時、診察には父が一人で行っていました。そのため、客観的な症状を伝えるのは困難だったのです。とくに、脳腫瘍のように、本人が自覚症状を認識し難い病気の場合は、自分の症状を説明することは非常に難しいことだと思います。

だからこそ、客観的意見が必要であり、家族なりが感じた所見が重要となるのです。

気が小さいからこそ書面で伝えるのは効果的

もともと、私は気が小さく、他人からどう思われているかばかりを考えているような人間です。そのため、素人の私が医者に対して、「認知症ではないか?鬱ではないか?」と聞くことは、本当に勇気がいることだったのです。

「モンスターペイシェント」と思われるのも嫌ですしね。

そんな気の小さい私なので、父の症状を伝えるために父の診察に同行したとしても、症状をうまく伝えられる自信はありませんでした。最悪、何も言えずに医者の話を聞いて終わったということになりかねません。

就職活動の面接に例えれば、自己PRを全く言えずに撃沈するようなものです。

だからこそ、書面で伝えたいことをしっかりと書いて渡せたのは良かったと思います。時間をかけてじっくり考えることができるし、言いたいことも漏らさず伝えられます。

これも就職活動の例えでいうと、履歴書やエントリシートが当てはまるんじゃないでしょうか。緊張して面接では何も言えなかったとしても、書面があればそれで自分の意見はアピールできます。

症状を書面に書くのは、別に同行する時だけではなく、自分自信の診察の時でもオススメだと思います。

もちろん、緊張せずに言いたいことを言える人については、不要であることは言うまでもありません。

おわりに

父に肺がんの脳転移が見つかる前、私は鬱を疑っていたので、父を心療内科に連れて行った方がいいのかなと思っていました。しかし、肺がんの定期検診があるので、専門外の医者でもいいから意見を聞いてみようと思い、その医師宛の手紙を書きました。

このように、もし不安な症状を抱えている場合は、今現在何かの病気でかかっている医者がいるなら、専門外であっても意見を聞いてみるのもいいかと思います。新たに違い病院に行くよりはまだ腰が上がりやすいです。

私の父に現れた症状が、結果的に肺がんを原発巣とする脳転移だったように、今通っている医者とは全く関係が無いと思っている症状でも、実は大きく関係していたという事態も十分にあり得ると思います。ぜひ、アクションを起こしてみてはどうでしょうか。​