これまでのブログで、父に発生した肺がんの脳転移によって現れた症状(前兆)を、つらつらと書いてきました。
見返してみると、いつの間にか11記事にまで達していたので驚きました。
ひとつひとつ見ていくの大変なので、今回は、これまで上げてきた前兆を、概要を加えてまとめてみました。
それぞれの症状のまとめを書くにあたって
まだまだ、脳腫瘍の前兆については書きたいことがあります。また、私が気づいていない症状もたくさんあると思います。
いきなり血を吐いたりすれば、明らかに異常だとわかるかもしれません。しかし、脳については、少しずつ症状が悪化していくので、一緒に住んでいてもなかなか気づけないのです。むしろ、ときどき訪ねてくる兄妹や親せきなどのほうが、変化に気づきやすいと思います。
とにかく、脳という複雑な機能を有する箇所に発生する腫瘍であるだけに、その症状も千差万別で、まさにキリがありません。
これ以上書いていくと、違う症状のことについて書いているつもりでも、内容が重複せざるを得ない箇所もでてくるので(既に重複している可能性が高い)、肺がんの脳転移の兆候についての記事は、ここで一旦区切りをつけたいと思います。
なお、以下には、これまで書いてきた11の兆候を示しておきます。あくまでも、父に現れた兆候で、全ての転移性脳腫瘍に当てはまるわけではありませんので、予めご了承ください。
※各兆候には、概要を付けましたが、より詳しく知りたい方は、書く概要の下にあるカードをクリックしてリンク先に飛んでください。
父にあらわれた11の変化
①道に迷う
外出して帰ってこないと、本当に本当に不安になります。とくに、原付などに乗って出かけた場合は事故などに巻き込まれていないかも不安になり、気が気ではありません。また、たとえ、自力で帰ってきたとしても、絶対に見逃せないサインです。私は、これで認知症ではなさそうだと安心してしまいました。
②バランス感覚が悪い
小脳がダメージを受けるとバランス感覚に異常が起きます。ところが、このバランス感覚の乱れは、家の中にいるとなかなか気づきません。何度も通るので、慣れ切ってしまっており、バランス感覚に変化が起きてしまっていても歩けてしまうのだと思います。たとえば、家の中なら、目を閉じてもだいたい歩けてしまうような感じです。ぜひ、外に出た時の歩き方などに注意して下さい。
③大音量で動画や音楽を聴く
音量だけに限りませんが、父は大音量・大画面を求めていました。近所迷惑にはとりわけ気を使ってきた父の奇妙な行動です。耳も遠くなっておらず、ダイナミックなものを欲していたのだと思います。
④お酒の見方が変わった
ビールを飲まなくなり、代わりにアルコール度数の強い焼酎やウイスキーばかり飲むようになりました。上述の大音量と同じで、パンチの利いたものが欲しくなるからでしょうか。しかも、昼夜かまわず飲んでいたのです。さらにその量は、かつてと比べると劇的に増加し、際限なく飲み続けようとしていたのです。たとえ、脳腫瘍による頭痛が発生しても飲酒を続けていたほどです。
⑤頭痛が頻繁に起こる
父に発生した脳腫瘍による頭痛は、頭全体がいたくなるというようなものではなく、腫瘍のある場所をピンポイントで痛がっていました。小脳と前頭葉に腫瘍があったので、その2箇所ですね。そのため、もし、一定箇所に頭痛が発生した場合は、その部分の脳が司る機能を確かめてみるといいと思います。肺がんや乳がんなど、脳に転移しやすい癌を罹患したことがある方は、とりわけ要注意だと思います。
⑥性格が変化した
やや短気な性格から、すごく穏やかな性格に変わりました。前頭葉にできた腫瘍が原因だと思われます。とにかく、性格が落ち着いたのは、加齢によるものだと楽観視しないことが重要だと思います。誰でもありそうなことなので、すごく見つけにくい変化なんですけどね。ちなみに、優しい性格から攻撃的な性格へと変わることもあるそうです。これは、すぐにわかりそうな気もします。
⑦偏食が起こった(食べ物の趣向が変わった)
「うどん」や「バナナ」に特化して、そればかりを食べるようになりました。どれだけ食べても飽きる素振りも見せませんでした。まさに、主食のように食らうのです。さらに、決まった時間に食べようとせず、食事のリズムも乱れていたため、こちらがバランスの良い食事を用意してもお腹がいっぱいで食べてくれないのです。本当に困りました。
⑧無気力になった
とにかく、行動しなくなりました。行動しようとする強い意志はあるにも関わらず、ダラダラしてしまうのです。とつぜん、無気力感が襲ってきて、何もできなくなってしまうのです。さらに、注意力も散漫になり、せっかく行動に移せても、すぐに違う行動に移ってしまいます。とにかく、やろうとすることが何もできなくなってしまいました。
⑨PC・携帯が使えなくなった
パソコン・携帯電話の操作や、キーボードのタイピングができなくなってしまいました。最初は、「パソコンの調子が悪い!」と考えてしまい、自身の機能が低下していることに気づけませんでした。パソコンの調子が悪いから新しいのを買いたいと言われても、その原因は全く違う所にあるかもしれません。
⑩尿漏れするようになった
尿漏れを気にするようになり、ある日、オムツを履くことを宣言しました。いつかは、誰にでも起こることなのかもしれませんが、父の場合はそれを受け入れるのに苦労していました。また、オムツを履いていても、自力でトイレに行こうとし、さらに失敗してしまうということも度々ありました。
⑪運転が下手になった
重大事故につながる可能性があるため、少しの異変でも見逃さないことが大切です。自分の命だけではなく、他人にも迷惑をかけてしまう可能性があるからです。私自身、父の運転に同乗して、本当に恐怖を感じました。なお、父はもともと運転が上手かったので、異変があったときにはすぐに気づけましたが、もし運転の下手な私が脳腫瘍を患った場合、下手が下手になるだけなので、見つけてもらうのは難しいかもしれないと不安になりました。運転に不得手な方は要注意です。
おわりに
11記事に渡って肺がんの脳転移の兆候について書いてきましたが、やはり脳という様々な機能を司る部分であるだけに、書きたいことが山ほどああります。
上記に挙げた11の兆候以外にも、まだまだ付け足したいことがあるのです。本当にたくさんあります。
しかし、正直、この脳転移の兆候についてブログを書くのには、私が飽きてきました。
同じような内容を書き続けるのは、さすがにしんどい部分もあります。
また、父の肺がん闘病については、脳転移の兆候意外にも、あれもこれもと、たくさん書きたいことがたくさんあるんです。
そういったことも書きながら、また時期を見て脳転移の兆候についても加筆していければと思います。
いずれにしても、1人でも父のようながん患者を減らしたいことはもちろん、患者を支えている家族の方々を元気づけられるようなブログを書いていきたいという思いは変わりません。私は見守る側ですが、それでも本当に辛いものがありますからね。
そのため、なるべくポジティブな内容にしていきたいと思うのですが、やや暗い内容ばかりが続いており、なんとかしなければと考えているところです。
希望が持てるようなブログになるよう、改良改善を加え、研鑚していきたいと思います。
まだ駆け出しのブログのため、今後どれだけ成長できるのか、自分自身で期待をしているところです。